

1969年シカゴ生まれ。Derek Bailey(デレク・ベイリー)の音楽と出会い、13才のジム少年はロンドンにDerek Bailey(デレク・ベイリー)を訪ねる。ギターの即興演奏に開眼し実験的要素の強い作品を発表、John Fahey(ジョン・フェイヒー)の作品をプロデュースする一方でGastr Del Sol(ガスター・ デル・ソル)やLoose Fur(ルース・ファー)など地元シカゴのバンドやプロジェクトに参加、「シカゴ音響系」と呼ばれるカテゴリーを確立する。一方で、小杉武久と共にMerce Cunningham(マース・カニンハム)舞踏団の音楽を担当、Tony Conrad(トニー・コンラッド)、Arnold Dreyblatt(アーノルド・ドレイブラット)、Christian Wolff(クリスチャン・ウルフ)などの作曲家との仕事で現代音楽とポストロックの橋渡しをする。1998年超現代的アメリカーナの系譜から『Bad Timing(バッド.タ イミング)』、1999年、フォークやミニマル音楽などをミックスしたソロ・アルバム 『Eureka(ユリイカ)』を発表、大きく注目される。1999年から2005年にかけてSonic Youth(ソニック・ユース)のメンバー、音楽監督として活動し、広範な支持を得る。2004年には、Wilco(ウィルコ)の『A Ghost Is Born(ゴースト・イズ・ボーン)』のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞、現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価され、ヨーロッパでも数々のアーティストをプロデュースする。また、日本文化への造詣が深く、近年は東京に活動拠点を置く。日本でのプロデュース・ワークとしては、くるり、カヒミ・カリィなど多数。坂田明、大友良英、山本精一、ボアダムスなどとの共同作業や、武満徹作品『コロナ東京リアリゼーション』(2006)など現代音楽に至る多彩な作品をリリースしている。映像作家とのコラボレーションとしてWerner Herzog(ヴェルナー・ヘルツォーク)、Olivier Assayas(オリヴィエ・アサイヤス)、青山真治、若松考二などの監督作品のサウンドトラックを担当。ジム自身も映画監督として活動しており、彼の作品は、2004年と2006年にはホイットニー・ビエンナーレ、2005年にはロッテルダム映画祭で「重要作品」として上映されている。ソロとしての最近作『The Visitor(ザ・ヴィジター)』(2009)は『Bad Timing(バッド.タ イミング)』の現代版と言える密室的ワンマン・アルバムの極致と言える。新しい「知」の探求者としてオルタナティヴ、ポストロック、エクスペリメンタル・ポップ、映画音楽、フリーミュージック、ジャズ、アメリカーナ、現代音楽など様々なジャンルの極北を切り開く越境的活動を行ない「現代東京カルチャー」の先導者となりつつある。

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