
いい音楽を爆音で!! 『いい音爆音アワー vol.8』開催!!
◆「いい音爆音アワー」のWEBサイトができました。 → http://iioto-bakuon.jimdo.com
【開場】18:30 【開始】19:30 【終了】 22:00予定
【会場】下北沢「風知空知」 tel. 03-5433-2191 http://fu-chi-ku-chi.jp/
【司会進行】 福岡智彦(バウンディ株式会社代表取締役社長)
入場料無料 ※1ドリンク代だけ頂きます。
THE WELLINTGTONS 『In Transit』
2011年7月6日発売 ¥2,100(税込) XQER-1031
発売元:THISTIME RECORDS / 販売元:バウンディ
◆ THE WELLINGTONS official site ⇒ http://www.thistimerecords.com
CDというものが世の中に登場したとき、最初は堂々と主張されていて、後にマチガイだと判明したことが2つ記憶に残っています。
一つ目は、「CDはデジタル信号を読み取って音として再生するだけだから、プレーヤーの善し悪しは関係ない。安価なプレーヤーでも充分。」というもの。
まったくそんなことはありませんでした。もちろん、デジタルからアナログへの変換(DAコンバーター)部分の性能は音に直接影響するでしょうから、それだけでもプレーヤーの善し悪しははっきりと関係があったのですが、実際はさらに、プレーヤーの重量とか、CDをトレイになるべくしっかりくっつける構造とか、アナログ・プレーヤーと同じような工夫がCDでも音質の向上に効果があることが判っていきました。
二つ目。「CDは20KHzまでしか記録できないが、人の聴覚は18KHzくらいまでしか聞こえないから、まったく問題はない」。
たしかに健康診断の聴覚検査のようなかたちで計測すると、15KHzだって聞こえにくいです。中高年はまず聞こえないと言ってよいでしょう。ですが、どうやら人間は耳だけで音を聞いているのではなさそうです。
そもそも楽器で真ん中の「A」音を出すと、その周波数は440Hzですが、440Hzの音波だけが発生しているわけではありません。もし440Hzの音波だけだと、それはピーと聞こえる信号に過ぎません。その倍、さらに倍、さらに・・・いわゆる倍音というものがいろんな分量で重なってきて、それら全体のブレンド具合が楽器特有の音色となるのです。その中にはもちろん20KHz以上の倍音もあります。その倍音だけを人は聞くことはできませんが、何か、皮膚とかで感じるんだと思います。だからCDの音と、自然音あるいはアナログ・レコードの音を聞き比べてみると、やはりCDは上に抜けるような感じが少ないのです。
おそらく当時の技術では20KHzまでがやっとだったのでしょう。それでスペックが不充分だと思われるのはイヤなので、上記の二つの「ウソ」をついた・・・とは考えすぎでしょうか。
ともかく音楽をデジタルで、0と1の羅列によるデータに置き換えることに成功はしたのですが、DNAをいくら解析しても生命の神秘を解き明かすことはできないのと同様に、人間が音楽を感じる感じ方もなかなか計算し尽くせるものではありません。
しかしながら、当初アナログには及びもつかないギスギスした感じの音がしたCDも、入り口であるマスタリング技術と出口であるプレーヤーの機能に対する工夫と努力により、その音質は格段の進歩を遂げました。
もうかなり以前になりますが、池袋にあった「イケオン」というオーディオ・ショップの試聴会で、同じ作品のSACD盤と通常CD盤を聴き比べる機会がありました。ただしCDのほうはプレーヤーがイケオン独自の改造が加えてあり、SACDプレーヤーは市販のもの。そうしたら、CDのほうがよかったのです。高音域に抜ける感じはさすがにSACDのほうに軍配が上がりましたが、全体の心地良さがどうにもCDのほうがはっきりと優っておりました。
20KHzまでという物理的な足枷があるにも関わらず、ここまでの音にできるのも、また人間のすごいところだと感心しました。
音楽にとって、「音質」とはかくも興味深いものなのに、それを気にする人が少なくなっていっている(ように感じる)のは寂しいことです。
「いい音爆音アワー」はそんな世の中をなんとかしたいと思っています。
バウンディ 福岡智彦



